事故態様は、ご依頼者様が運転するバイクが交差点を直進していたところ、対向方向から相手方自動車が右折で走行してきてそのまま衝突したという事案です。
ご依頼者様は衝突の衝撃により転倒し、体を強く打ち付け、右棘上筋腱部分断裂、左橈骨遠位端骨折等の傷害を負い、そのまま入院しました。
その後、手術が無事に終了し、病院を退院した段階で、今後相手方保険会社と交渉を進めるにあたり、弁護士を通して相手方とやり取りしたいという点につき当法人にご相談いただきました。

当職が事故態様や怪我の内容、その後の経過等を検討し、ご依頼を受けました。
受任後は相手方保険会社との窓口を交代し、物損の損害額、過失割合、治療状況等につき、当職を通して相手方との交渉を進めつつ、ご依頼者様には治療に専念していただきました。
そのうえで、ご依頼者様は事故から１０か月程度の間治療を継続しましたが、一部の症状が残存したまま症状固定となりました。 そこで、当法人において必要な資料を収集して被害者請求により後遺障害申請を行い、後遺障害等級併合9級と認定されました。

交渉においては、事故当時ご依頼者様がまだ学生であったことから、逸失利益の項目に関し、残存した後遺障害がご依頼者様の将来の就労にどの程度影響を及ぼすか等が争点となりました。
そこで、ご依頼者様の現在のお体の状態や裁判例の判断傾向等を踏まえて粘り強く交渉を重ねました。
最終的には訴訟に移行せず早期解決するために金額については相当程度譲歩したものの、自賠責からの後遺障害部分の支払と併せて約2700万円を回収することができました。

適切に資料を収集したことで認定されるべき後遺障害等級を獲得できたこと、賠償額としても納得のいく金額を回収することができたため、ご依頼者様にもご満足いただける結果となりました。