事故態様は、ご依頼者様がバイクに乗車して信号待ちで停止中、前方の信号が青になると同時に後方の相手車が見切り発進してご依頼者様のバイクに衝突、ご依頼者様がバイクごと転倒したという事案です。

ご依頼者様は本件事故により、左足関節骨折等の傷害を負いました。
その後、ご依頼者様は上記傷病の治療の為約1年程度通院し、症状固定しました。
そして、後遺障害申請の結果、自賠責保険より後遺障害等級第12級が認定されました。

そして、相手方保険会社から、認定された等級を前提に、相手方弁護士を通して約540万円を支払うという賠償案の提示を受けました。
そこで、提示された賠償額が適切なのか、増額交渉することができるかという点につき当法人ご相談いただきました。

当職が相手方提示案、後遺障害診断書等の内容を検討し賠償額の増額が見込めることを説明し、ご依頼を受けました。
しかしながら、賠償交渉を開始したところ、相手方弁護士からは、ご依頼者様の後遺障害と事故との因果関係が疑わしいなどと主張して争われました。また、ご依頼者様がお仕事をしながら家庭では家事をする兼業主婦であったことから主婦としての賠償額の算定も争点となりました。
当方からは、当然事故と後遺障害との因果関係が認められるべきであり、また、主婦としての賠償が認められるべき旨を主張しましたが相手方代理人の主張は変わらず交渉は難航しました。そのうえ、相手方代理人から訴訟が提起されたため、本件は訴訟に移行しました。

訴訟においては、交渉に引き続き後遺障害と事故との因果関係や主婦としての損害算定が争点となりました。
後遺障害について、当方から追加の資料を証拠として提出し、立証した結果、裁判所からも、後遺障害と事故との因果関係を認めつつ、ご依頼者様が主婦であることを前提とする内容で和解案が提示されました。
上記和解案を受け、ご依頼者様としても早期の解決を希望されたため和解に応じることとなり、結果として、最終的な賠償金額としては交渉時点よりも2倍以上に増額した内容で和解することができ、ご依頼者様にも満足いただくことができました。

各争点について主張立証に尽力したことでご依頼者様にもご満足いただける結果を出すことの出来た事案でした。