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交通事故の弁護士依頼で後悔しないためには? 知っておくべきポイント

弁護士法人ALG 福岡法律事務所 所長 弁護士 谷川 聖治

監修福岡法律事務所 所長 弁護士 谷川 聖治弁護士法人ALG&Associates

交通事故で弁護士に依頼すると、相手方との交渉や慰謝料の増額など、被害に遭われた方にとって多くのメリットがあります。 その一方で、「抱いていたイメージと違った・・・!」と、後悔するケースもあります。 弁護士は被害者である依頼者の一番の味方であるはずですが、なぜこのようなことが生じるのでしょうか? 本ページでは、弁護士に依頼して後悔するケースをはじめ、後悔しないためのポイントや弁護士の探し方についてご紹介していきます。 弁護士に依頼するメリットが十分に得られるよう、ぜひご参考ください。

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交通事故で弁護士に依頼をして後悔する場合はこんなとき

交通事故問題のスムーズな解決を期待して弁護士に依頼したにもかかわらず、思うようにいかず後悔したという声を耳にすることがあります。 具体的にどのようなときに後悔するのか、よくあるケースをみてみましょう。

  • はやく解決したいのに、なかなか連絡が取れず、不安・不信感を覚えたとき
  • 自分で示談交渉するのが不安で依頼したのに、解決の方向に向かわず、かえってもめたとき
  • 費用を払って依頼したのに、なにもアドバイスをしてくれないとき
  • 味方のはずなのに、発言や態度が横暴で信頼関係が築けないと感じたとき
  • 示談金の増額を期待したのに、依頼前と変わらなかったとき
  • 示談金は増額したけれど、弁護士費用を支払ったら赤字になって、費用倒れになったとき など

弁護士を依頼する際の後悔しないための確認ポイント

弁護士に依頼して後悔しないためにも、まずは「弁護士に依頼するメリット」を押さえておきましょう。

《弁護士に依頼するメリット》

  • 示談金が増額する可能性がある
  • ストレスになる相手方とのやりとりや、複雑な手続を任せることができる
  • 後遺障害等級認定など、適切なアドバイス・サポートが受けられる

こうしたメリットを得るためにも、次項から紹介する4つの確認ポイントが重要になります。

《後悔しないための4つの確認ポイント》

  • ①弁護士費用の方が高くならないか
  • ②相手方保険会社とのやりとりを弁護士がしてくれるか
  • ③弁護士や事務所との連絡がきちんと取れそうか
  • ④交通事故を専門に取り扱う部署があるか

弁護士費用の方が高くならないか

弁護士に依頼したものの、受け取れる示談金よりも弁護士費用の方が高くつくと、被害者の方にとってマイナスの結果=費用倒れとなってしまいます。 弁護士に依頼することで、示談金が増額するケースは多くあります。 ですが、大切なのは「弁護士費用を差し引いても十分な金額を被害者の方が受け取れるかどうか」です。 費用倒れとなって後悔しないためには、依頼する前に見積をもらい、費用や契約内容をしっかりと確認しましょう。 費用倒れになる可能性を事前に確認することもおすすめです。 なお、費用倒れのリスクが大きいケースには、次のようなものがあります。

《費用倒れのリスクが大きいケース》

  • 軽微な物損事故や、怪我の軽い人身事故など、賠償額が高額にならない場合
  • 加害者が任意保険に加入しておらず(無保険)、十分な補償が受けられない場合
  • 被害者側の過失割合が高く、賠償額が大きく減額されてしまう場合
  • 弁護士費用特約に加入していない場合 など

弁護士費用特約について

弁護士費用特約があれば、費用倒れを回避できる可能性があります。 弁護士費用特約とは、被害者の方が加入している保険のオプションのひとつです。 弁護士に相談・依頼する費用の一部を保険会社が負担してくれるもので、賠償額があまりにも高額にならない限り、費用の自己負担を心配せずにすみます。

《一般的な弁護士費用特約の範囲》

  • 法律相談料:最大10万円まで
  • 弁護士費用:最大300万円まで

被害者ご自身が加入していなくても、ご家族が加入している特約を利用できることがあるので、弁護士に依頼する前に確認してみましょう。 弁護士費用特約について、以下のページで詳しく解説していますのでご参考ください。

相手方保険会社とのやりとりを弁護士がしてくれるか

被害者の方の多くがストレスに感じる相手方保険会社とのやりとりを、弁護士に任せられるかも重要です。 保険会社は、いわば示談交渉のプロです。 交通事故についての知識がないまま、被害者ご自身で交渉するには限界があって、結果的に損をしてしまうことも考えられます。 そのため、弁護士に交渉の窓口になってもらいたいと思う方がいらっしゃるのですが、弁護士のなかには、依頼したにもかかわらず保険会社との窓口を被害者ご自身が行うように言ってくる場合もあります。 相手方との連絡窓口や、後遺障害等級認定の手続(被害者請求)など、弁護士に任せることができるのかを確認しておくとよいでしょう。

弁護士や事務所との連絡がきちんと取れそうか

弁護士や事務所と連絡が取れるかどうかは、依頼した後の満足度を大きく左右します。 連絡が取りにくい、対応が遅いといった不安・不満は、弁護士に依頼したことを後悔する大きな要因となるためです。 交通事故の手続のなかには、後遺障害等級認定の審査など、時間を要するものがいくつかあります。 また、弁護士が手続を進めたいと考えていても、治療期間中や相手方の対応を待っている間は、報告できる内容がなくて連絡を取らない場合もあります。 長期間連絡がないと、不安になるのは仕方のないことです。 こうした不安を解消するためには、状況が変わりそうな期間の目安や、適度な連絡の頻度を確認しておきましょう。 契約をする際には、十分な話し合いをして、どういう方針で動くか、かかる時間の目安、連絡方法など、不安なことを全て確認しておけば、連絡を待っている期間もある程度は安心できるはずです。

交通事故を専門に取り扱う部署があるか

弁護士に依頼して後悔しないためにも、交通事故を専門に取り扱う部署がある事務所を探すのもポイントのひとつです。 弁護士にはそれぞれ得意分野があります。 交通事故で依頼するなら、交通事故を得意とする弁護士を選ぶことが大切ですが、交通事故事件に注力している弁護士かを判断することはむずかしいでしょう。 その点、交通事故を専門に取り扱う部署がある事務所であれば、交通事故に対する知識や専門性を十分に兼ね備えた弁護士に依頼できる可能性が高くなります。 依頼する弁護士によっては、受け取れる示談金に数十万単位の差額が生じることもあるので、経験豊富な弁護士を探し、依頼することをおすすめします。

後悔しないために!弁護士の探し方

弁護士に依頼して後悔しないためにも、弁護士の探し方が重要です。 次項から、代表的な6つの弁護士の探し方をご紹介していきます。

《弁護士の探し方》

  • ①インターネットで探す
  • ②役所や弁護士会で探す
  • ③保険会社から紹介を受ける
  • ④自宅や職場の近くの弁護士事務所を活用する
  • ⑤知り合いから弁護士の紹介を受ける

インターネットで自分で探す

インターネットから、ご自身で弁護士を探される方も多いかと思います。 インターネットで検索すると、交通事故事件を扱う弁護士が複数見つかります。 そこから、次項に挙げるポイントを押さえて、実際に交通事故事件を得意とする弁護士を探してみましょう。

ランキングや口コミサイトを鵜呑みにしない

インターネットで弁護士を検索すると、さまざまなランキングサイトや口コミサイトが見つかりますが、実際はあてにならないことも多く、鵜呑みにするのは危険です。 では、どのようなことに気を付けて弁護士を選べばよいのでしょうか? ポイントを、いくつか挙げてみます。

  • 交通事故事件の取り扱いが多い
  • 後遺障害等級認定の実績が多い
  • 過去の解決事例やお客様の声を多く掲載している
  • しっかりとした知識やノウハウが記載されている など

また、複数のホームページを比較することも大切ですが、都度開いて見比べるのは手間なので、弁護士紹介のポータルサイトを利用するのもおすすめです。

役所や弁護士会で弁護士を探す

弁護士の当てがない方が、一番頭に浮かびやすい方法が、役所や弁護士会での相談ではないでしょうか? 確かに、役所や弁護士会は、弁護士に手軽にアクセスできる点がメリットです。 しかし、このような相談では、被害者自身が弁護士を選べないというデメリットがあります。たまたま良い弁護士にあたる場合もありますが、交通事故事件に精通していない弁護士が担当になる可能性もあります。 特に、被害者側の交通事故相談に不慣れな弁護士の場合、被害者に寄り添ってくれず、弁護士に依頼したにもかかわらず後悔しているというご相談が散見されます。

保険会社から紹介を受ける

ご自身が加入する保険会社からも、弁護士を紹介してもらえる場合があります。 良い点としては、交通事故案件の経験が豊富な弁護士を提案してもらえるということです。一方、リスクとしては、日頃から様々な保険会社と繋がりをもっている、また保険会社の代理を担っている弁護士が多いため、保険会社に有利な交渉を進めることがあることです。そのため、必ずしも被害者の味方につき、最善の利益獲得を目指してはくれないおそれがあるのです。 そのため、保険会社が弁護士紹介の提案をしてきても安易には承諾せず、一度ご自身で合う弁護士を探してみるのも良いでしょう。

自宅や職場の近くの弁護士事務所を活用する

相談するにはアクセスが近いほうが何かと便利ということで、自宅や職場の近くの弁護士に相談されるケースもあるかと思います。 しかし、離婚事件等は直接面談によって法律相談をするメリットが多いのですが、交通事故事件の打ち合わせは、大半が電話やメール等です。契約も郵送で行うことができます。 そう考えると、自宅や職場近くの弁護士に依頼することのメリットは少なく、多少距離が離れていても、専門的で親身になってくれる弁護士に依頼することのメリットのほうが大きいでしょう。

知り合いから弁護士の紹介を受ける

弁護士は、知り合いからの紹介案件を大事にする傾向があるので、知り合いから紹介を受けることは良い選択肢の一つでしょう。ただ、知り合いがどのような経緯でその弁護士を知っているのかは重要です。知り合いの方自身が以前交通事故に遭い、そのときに依頼され好印象だったのであれば、法律相談を紹介してもらうのも有効な手段だと思います。

交通事故で自分にあった弁護士を選ぶポイント

弁護士との無料相談で信頼できそうかを自分の感覚で確認

無料相談を利用して、弁護士や事務所が信頼できそうかを、ご自身の感覚で実際に確認することが大切です。 具体的には、次のようなポイントを意識しながら無料相談をしてみましょう。

《信頼できるかどうかを判断するポイント》

  • 話しやすいか
  • 説明がわかりやすいか
  • 相談しやすい環境が整っているか
  • 話に耳を傾け、今後の見通しや解決方法を提案してくれるか
  • 弁護士費用について明確に提示してくれるか
  • 費用倒れなどのリスクについて説明があるか
  • 交通事故事件の知識・経験・実践が豊富か など

受付や事務局の質はどうか。スタッフが優秀なら弁護士も信頼できる?!

弁護士を選ぶにあたって見逃されがちですが、弁護士以外の受付や事務局の対応も、重要なポイントです。 受付や事務局の対応が優れていると、相談しやすい環境が整っていることが多く、後悔する可能性も低くなります。 とくに事務局は、弁護士とのあいだをつなぐ存在で、一般的な事務連絡は、事務局から行われることがほとんどです。 弁護士を含め事務所のスタッフと円滑なコミュニケーションが図れていることも大切なので、弁護士を選ぶにあたって、受付や事務局の対応についても、ぜひ注視してみてください。

依頼後に弁護士を変更することもできる

「弁護士と相性があわない」
「弁護士に依頼して失敗した」
などのように弁護士への依頼を後悔したとき、依頼した後に弁護士を変更することが可能です。 新しく依頼したい弁護士を探したら、現在依頼している弁護士に、弁護士変更を希望する旨を伝えましょう。

《弁護士を変える注意点》

  • 基本的に着手金は返ってこない
  • 途中解約でも、前の弁護士に対する弁護士費用は発生するため、余分に費用がかかる
  • 何度も弁護士を変更すると、弁護士費用特約の上限に達しやすくなる
  • 弁護士を変更しても状況が変わらない場合もある
  • 法テラスやADRで依頼している場合など、弁護士が変えられないこともある

弁護士なら誰でも安心というわけではありません。交通事故は経験豊富な弁護士法人ALGにご相談ください

残念ながら、弁護士に依頼したからといって、必ずしも思い通りの結果が得られるとは限りません。 また、弁護士なら誰でも安心というわけではなく、ご自身と相性の合う弁護士を見つけることが大切です。 交通事故事件の経験が豊富で、ご自身の味方となってサポートしてくれる弁護士を探して依頼することが、後悔しない重要なポイントです。 弁護士法人ALGでは、交通事故専門の事業部を設け、被害者の方に寄り添った事件解決に注力しています。 全国で安心してご相談いただける体制を築いていますので、交通事故に遭われて不安を抱えていらっしゃる方、弁護士に依頼したけど後悔している方、まずはお気軽に受付までご連絡ください。

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