わき見運転の相手方車両がセンターラインオーバーでご依頼者様車両に正面衝突した交通事故についてご相談いただきました。相手方保険会社への連絡窓口の交代を希望されていたため、治療中時点から介入いたしました。

弁護士介入後、ご依頼者様に代わり相手方保険会社の対応することでご依頼者様の負担を軽減しお怪我の治療に専念していただくことができました。また、治療期間中にご依頼者様から受けた質問には適宜回答させていただき、ご依頼者様の不安を軽減できるようご連絡を重ねました。

ご依頼者様は事故後6ヶ月以上治療継続したものの首の痛み、左膝の打撲箇所の痛み、腰の痛みが残存したため、後遺障害等級認定申請を行いました。ご依頼者様より事故状況、治療経過、現在の症状について詳しく聞き取りを行い、また、主治医へご依頼者様の状況に適した神経学的検査の実施、ご依頼者様の自覚症状の記載等を依頼しました。この他にも煩雑な事務手続き、各医療機関での撮影画像の手配等もこちらで進めさせていただきました。結果として、受傷箇所すべてに対して後遺障害等級14級9号が認定され併合14級を獲得しました。

損害賠償額の提示にあたり、ご依頼者様は専業主婦でしたので交通事故受傷により家事業に影響が出たとして、家事従事者としての休業損害並びに後遺障害に基づく逸失利益を主張いたしました。実際にご依頼者様は受傷後、握力が低下しフライパンや食器を持つ際に力が入らず炊事に支障が出る、腰の痛みにより掃除機をかけるなどかがむ動作がしづらい、天候の悪化や気温の低下により痛みが憎悪し寝込む日が増えてしまったなど、事故前には問題なく行えていた動作に支障が出ている状態でした。

年収約390万円（事故前年度賃金センサス・学歴計・年齢計・女性を参照）を基礎として主婦の休業損害並びに、将来的にも支障が出るとし逸失利益の算定を行い、加えて後遺障害慰謝料として弁護士基準110万円、その他にも半年以上に及ぶ通院に対する通院慰謝料、通院交通費や立替文書料等もあわせて相手方保険会社へ請求いたしました。

相手方保険会社は家事労働の損害について、どの程度影響があったか判断できないとして争う姿勢を見せたものの、交渉を続けた結果本件では、ご依頼者様の納得できる後遺障害等級の認定、及びそれに対する慰謝料、逸失利益、休業損害を獲得するに至り、結果としてご依頼者様は自賠責保険金を含む約310万円の賠償金を受け取ることができました。