事故態様は、被害者が歩いて横断歩道を横断していたところ、後方から右折してきた自動車が横断歩道上の被害者を看過して進行し、そのまま衝突したという事案です。

被害者は衝突の衝撃により重傷を負い、搬送先の病院で死亡しました。

そこで、被害者のご遺族から、本件事故による死亡に対する損害賠償請求につき当法人にご相談いただきました。

当法人の担当弁護士が事故態様や治療経過等を検討し、相手方に対する賠償請求額の見込み等を説明し、ご依頼を受けました。

賠償交渉においては、特に逸失利益の項目について、被害者が年金生活者であったことを踏まえ、被害者の基礎収入をどのように考えるべきか、死亡に伴う生活費控除をどのように考えるべきかという点が争点となりました。

裁判例の判断傾向等も踏まえつつ、本件における被害者の収入状況や生活状況について具体的に主張し、基礎収入や生活費控除等の点において、一般的な事案とは異なる考慮が必要な事案であることを主張し、相手方保険会社との交渉を重ねました。

結果として、各損害項目について、訴訟を提起した場合と同等、もしくはそれを上回る金額の認定を得ることができました。

最終的には、賠償額として約5500万円を回収することができ、ご依頼者様にもご満足いただける結果となりました。