事故態様は、ご依頼者様が交差点で横断歩道を歩いていたところ、相手方自動車が交差点を右折してきてそのまま衝突したという事案です。
ご依頼者様は衝突の衝撃により転倒し、体を強く打ち付け、肋骨骨折、外傷性くも膜下出血、左脛骨腓骨遠位端開放骨折等の傷害を負い、入院しました。
ご依頼者様のお体の症状は重く、手術を含めて入院が長期に及ぶことが想定される状態であり、ご自身で相手方保険会社とのやり取りを行うことが困難な状態となりました。
そこで、今後の対応を弁護士に任せたいとのご要望につき当法人にご相談いただきました。

当職が事故態様や怪我の内容、その後の治療経過等を検討し、人身に関する損害賠償交渉につきご依頼を受けました。
受任後は窓口を交代し、ご依頼者様のお体の状態を踏まえて相手方と治療期間や治療費についての交渉を重ね、約一年間にわたり治療の継続が認められました。
治療の成果として、ご依頼者様のお体は事故直後と比較すれば大幅に回復したものの、一部に神経症状を残す状態で症状固定となりました。
後遺障害申請にあたっては、当法人において必要な資料を収集して被害者請求により後遺障害申請を行い、残存する神経症状について、後遺障害等級14級と認定されました。

賠償交渉においては、主婦としての休業損害の金額が主な争点となりましたが、ご依頼者様の事故以前の生活状況等を踏まえて交渉し、主婦休損についても相当程度認められることとなり、最終的には自賠責からの後遺障害部分の支払と併せて約800万円を回収することができたため、ご依頼者様にもご満足いただける結果となりました。