本件は、依頼者車両が赤信号で停車していたところ、後続の相手方車両に追突されたという事故態様でした。
依頼者は、左手TFCC損傷等の傷病を負い、6ヶ月間を超える通院治療を受けることとなりましたが、症状が残存したため、事前認定を受けた結果、後遺障害等級12級13号が認定されました。
相手方から賠償案が提示されたものの、賠償案の内容が適切か否かの判断がつかなかったとのことから、ご相談を受け、ご依頼を頂戴しました。

担当弁護士が相手方の賠償案を検討したところ、弁護士基準と比べて低額であり、とりわけ後遺障害慰謝料と後遺障害逸失利益が合計224万円にとどまっていました。
担当弁護士は、弁護士基準に基づいて賠償額を算出し、交渉に臨みました。相手方は、慰謝料は当方請求額を認めたため290万円近くになったものの、逸失利益は全て否定すると回答してきました。その理由は事故による減収がないからとのことでした。
そこで、担当弁護士は、後遺障害により依頼者の業務に支障が生じていること、本件事故による負傷が原因で職場内での配置転換を受けたこと、配置転換により減収が生じていること等を具体的に説明し、資料を開示しました。
こうした交渉の結果、相手方は依頼者の逸失利益を認め合計約950万円の増額となり、既払分を除いて約1200万円の賠償金を支払ってもらう内容の示談が成立しました。 交通事故の賠償金額　無料診断サービス